ダルガード:ファーゼニスについて

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インタビュー:ダルガードがファー・ゼニスについて(少しだけ)明かす

2061年2月28日オスヴァルド・ダルガードは常に笑顔だ。
デンマークのIT界隈の寵児となった彼も、先月までは世界人気No.1のホロフィルム共有サービスAllseeing.holoの考案者兼CEOとして知られていた。
だがここ数週間で、コロニー船計画である「オデッセイ」を再興する自称未来派共同体「ファー・ゼニス」の代表としての認知度が急上昇した。
オスヴァルドは謎だらけの億万長者の一団の発信塔としては、意外な人選に思えるが、それこそが選出の意図なのかもしれない。
はつらつとした眼差し、真面目でガリガリでハンサム、常に熱意にあふれている。
インタビューのためにAllSeeingのオフィスに着くと、彼はまるでホロカメラクルーが雪崩込んでくると思っていたのか、私の背後を見やる。
「テキストとして公開するのかな?
記事として?」彼の英語にはほとんど訛りがない。
私がうなずくと、満面の笑みがさらに深くなる。「素晴らしい。そうじゃないとね。最高だ。」

オスヴァルド自信は非常にオープンな印象かもしれないが、彼が代表する組織そのものはまるで逆だ。
ファー・ゼニスには77名の世界の富豪たちが参加しているとされるが、現在までにメンバーであることが公表されているのは彼だけだ。
「そのほうが楽しいと思わないかい?」とオスヴァルドは問いかける。
「謎めいてる。あれだよ、なんていうか、演出なんだ。
ファー・ゼニスは未来に向けた実利ある活動でもあるし、パフォーマンス・アートでもある。
君たちの言うような面もあるけどね。でも怪しいことは何ひとつない。
我々は人類の遺産をこの太陽系のさらに向こうに広げるのみならず、世界を…もっとセクシーな場所たらしめたいと思ってる。そのほうが面白い。
ファー・ゼニスは科学であり限界の突破でもあるけれど、ファッションやロックンロールでもあるんだ。わかるかな?」

まあ、わからないが、オスヴァルドに言うのはよそう。
代わりに、ファー・ゼニスが未完成のコロニー船を購入して以来、多くの人々が感じている疑問について聞いてみる。
アメリカ、中国、インド、日本、そして西欧連合が力を合わせても完成させられなかったオデッセイを、どうしてファー・ゼニスなら造れると思っているのか。

「ああ」彼はいう。「それこそまさに驚くべきポイントだよ。
興奮すること間違い無しだ。我々は死にゆく世界から逃げ出すことには興味ない。
これは焦ってやることでも、生存本能からのことでもない。
ファー・ゼニスの監督下であれば、オデッセイは退却ではなく大勝利となるだろう。
我々はそれゆえに成功を収める。
既に収めているとさえ言える」オスヴァルドは追い打ちの質問をしにくい言い方をする。
彼の答えはそれ自体が迷宮なのだが、その口調や立ち居振る舞いはどこか一本調子に思える。これはうわべの人格なのか、それとも-[データ破損]

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Last-modified: 2017-05-20 (土) 13:34:18 (760d)