冒険家博物館

  • 場所は悪魔の渇きの野営地の少し上辺り。岩の上に置いてある。

母の頂き付近で発見


音声:

世界滅亡ダイアリー、3日目。13の時、ここに忍び込んでイタズラした。
俺とあいつ。スターって名前だった。初めて逮捕された。
マチ一家の記念日ってとこさ。俺はクソガキだった。

テキスト:

母さん、

スターは俺と同じ問題児だったけど、一人で問題起こすほど賢くはなかった。
こっちの真意は教えずに、「ダスターをキメた時に博物館に忍び込んでイタズラしたら楽しいだろ」ってそそのかした。

俺はまだ13だったけど、技術とクスリに興味があったおかげで、セキュリティシステムの基本的なハッキングについては理解していた。
ジャマーで窓の警報を突破して、そっからはお楽しみだ。
ホロ展示を倒したりジオラマを叩き割ったり、壁のディスプレイパネルを引きずり下ろして粉砕したり。

スターがガラスの破片で悲鳴をあげるまで、奴がいるのすら忘れてた。
自分の頬に手を当てて立ち尽くしているだけだった。
恐怖で両目を大きく見開いて、マズいよとか捕まるよとか言って。

それで案の定、捕まった。それも俺の計画のうちだった。
マズいとはこれっぽっちも思わなかった。

ガキが一人でやった壊しまくりパーティーはクスリによる暴走tかじゃなくて、計算ずくめの攻撃だった。

標的は博物館ではなく、ワイアットだった。

母さんはその数週間前からワイアットとつきあい始めてた。
俺はあいつが嫌いで、消えてほしいと思ってた。

あいつが夕食を食べに来た時、つまらない話しばっかりしてたけど、その中に博物館の理事をやってて技術まわりの調達を担当しているとかいうネタがあったんだ。

話を戻すと、スターの心配どおり、あっという間に捕まった。
スターが全身が熱いとか言い出して、俺も気づいたら泡にまみれて倒れていた。
警察ロボットは警告すら発しなかった。それでもスターに比べればマシだった。
マイクロウェーブガンで撃たれたことはないけど、死ぬほど痛いらしい。
俺は俺で、1週間経ってもあの泡が髪から取れなくて困ったけどね。

そんで、罰金と弁償で基礎所得18ヶ月分になった。
つまり、俺がやったことで家族は大恥をかいただけじゃなく、金銭面でも致命傷を負った。

結果、色んなことが完全に裏目に出た。
ワイアットを追い払うどころか、カンペキなセッティングをしちまった。
あいつは金を払ってくれて、そこから1、2ヶ月後には二人は婚約していた。

不思議なことに、最近あの夜についてよく夢に見る。
最初に壊したプロジェクターとか、エミッターをやった時に偉業を残した女の人のホロが横向きにずれてボウリングのピンみたいにくるくると倒れる様子とか。
ショートしてちらついて、一瞬で消えた。

歴史は一瞬で消える。今の世界もそうだ。
誰かがこの先も生き延びて、今の時代を展示にしてくれたりするんだろうか。

冒険家博物館.png


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Last-modified: 2017-05-20 (土) 13:34:40 (669d)