メリディアン創設 †
- 場所はメリディアンの宮殿内。中央に位置している東屋風な建物のベンチの上に置いてある。
書物
丁寧に写された文字で書かれた、書記官の書物。
メリディアン創設
我らカージャ族。アラマンに率いられ虐待と迫害から逃れた者の末裔である。
我らは大地や鉄よりも大いなる宝、古のものが残した葉の番人として、未開の東部の奥地から渡来した。
アラマンは遺跡の中で一筋の陽光に照らし出された古の葉を見つけ、その価値を直ちに理解した。
そこには太陽を見守り、その導きを解し、人の分を知ることについての最初の教えが刻まれていた。
我らの叡智が声よりも長く響くように、葉から最初の印、最初の文字が生まれた。
だが我らの祖先がこの贈り物を分かち合おうとした時、かつて同族と呼んだ者たちが祖先を追放した。
自らの無知に叡智の光を当てられるのを恐れたか、贈り物のもたらす力に嫉妬したからか。
こうして我ら一族は太陽の導きだけを信じ、蛮族からの解放を夢見て長きに渡る放浪を初めた。
道は険しく、道端には志半ばで倒れた者たちの石が連なった。
そこにはアラマンの家族の石もあった。
目的もなく追いたて滅ぼそうとする輩からの迫害は絶えなかったが、カージャの信心は遠方に見える光景で報われた。
陽光の一閃のごとき塔が地平線上にそびえ立っていた。煌く姿で。
敵の猛追の中、アラマンは天空を飛ぶグリントホークらを追い、一族を率いて恐ろしげな谷や生い茂った密林を抜けた。
再び塔が見え近づくと、その姿は太陽に届かんばかりに高く、グリントホークがそこにとまる姿をみとめた。
太陽の光を反射するその塔、導きの塔の長き影が、肥沃な谷の向こう側のメサにかかっていた。アラマンは部族の安息の地を見つけたと悟った。
彼と信心を共にしない者、導きの塔の壮大さやグリントホークの煌く羽根に萎縮する者が、近寄らぬ地であればこそだった。
アラマンは葉の一説からその地をメリディアンと名づけ、部族は偉大なるメサの庇護下に居を構えた。
その地はあらゆる意味で祝福されており、民は豊富な資材で屋根を作り、やがてはメサの赤石そのものを削って宿り、太陽の街の最初の柱をその頂に立てた。
太陽は我らの祖先の末裔たちに実に多くをもたらした。
メリディアンは豊作と繁栄に恵まれ、王国は陽光の届く先まで広がっていった。
やがて、メリディアンが敵の暗き矢や企みから我らを守る様子をみとめ、外の地の者たちが交易と供物を持ち寄るようになった。
聖なる都、メリディアンよ!導きの塔と太陽があってこそのメリディアンも、今や永劫に、その双方を讃える礎となった。
そしてアラマン率いる始祖たちの栄光は、光耀の系譜に属する各代のサン王と、その臣民である王宮の各家に輝きとして受け継がれている。
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