太陽の教典 †
- 場所はメリディアンの祭壇のようなものの上に置いてある。
書物
聖なる文字の刻まれた金色の薄い金属板からなる書物。
太陽信仰の七箇条
第一条
偉大なる太陽は、この世のすべての上に登り、沈む。これは明らかである。
偉大なる太陽は、すべての植物、動物、機械そして人に命を授ける。
これも明らかである。
あらゆる部族の中で、太陽の導きにより、カージャほどの高みに登った部族はない。
毎日これを真なりと認め、嬉しきことと祝す我らは、太陽とその光を喜びをもって信じ、疑うことはない。
第二条
創始者アラマンにさかのぼる光耀の系譜から生まれし正統なる太陽の後継者のみが太陽の言葉を伝える。
太陽の望みはその者にのみ告げられ、人はその者の口を経て太陽の望みをこの世に現す。
その者はサン王と呼ばれ、その言は絶対とする。
第三条
我らはすべてにおいて太陽の裁定を受け入れる。
我らの罪を焼き尽くしていただくよう、素肌を太陽に捧げる。
その再生の力を借り、いっときその熱を身にまとう。
肌が太陽の赤みを帯び、銅の鎧となることで、我らは力を授かる。
古きこの身が割れ、剥がれゆく中で、我らは新たな生を得る。
第四条
太陽の光の中で、我らは真実しか語らず、正義のもとにしか拳を振らず、太陽が我らに課したと思える事のみを為す。
我らに影が及ぶ土岐、我らは自らの輝きを忘れることなく、不運ゆえに他者を責めることもなく、耐えしのぐ。
月の冷たさの中に、我らは停滞と死、終焉があることを認める。
夜明けが再び来るまでは。
自然は太陽と影の二つからなり、その片方を否定することはすべてを否定するに等しい。
第五条
我らの前にはたそがれが訪れる。
古の民の世界を終わらせたように、たそがれは再び来る。
物事のめぐりとはかくあるものだ。
埋もれし影が立ち上がり、太陽の光を遮り、恐るべき大いなる変化をもたらすこととなる。
そうと知りつつも我らの信仰は揺らぐことなく、太陽は再び新たな夜明けをもたらすと信じる。遥か昔に我らの始祖にそうしたように。
第六条
カージャの拠となるは永劫に聖なるメリディアン、太陽の街であり、導きの塔はその創設の証として尊ばれる。
その玉座には常に光耀の系譜から生まれしサン王が座る。
太陽の言葉を伝える者がいなければその意志は曇ってしまう。
このいずれかでも崩れる時が、我らがたそがれに陥る時である。
第七条
我らカージャが太陽の子らであり、その眼差しの中で傑出していることは明らかだが、その光は北方、東方および南方の蛮族らにも届いている。
その者らへの太陽の眼差しがこれを是とするのか非とするのかを見極めるのは、太陽の言葉を伝えし者の義務である。
そうして決められた太陽の意志をまっとうするのもまた、我らカージャの義務である。たとえそれが光の届かない先であったとしても。
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