#author("2017-03-16T20:22:18+09:00","","") #author("2017-04-13T00:57:21+09:00","","") *かつてインドネシアだった場所 [#w87cd377] -場所は孤独の光の右下のブロードヘッドの生息地辺り。錆びた戦車の辺りに置いてある。~ 論評~ データ破損:部分的 データ破損:部分的~ ------ >かつてインドネシアだった場所:グレイスワームの真実~ ~ タブーへの挑戦で知られるドキュメンタリー監督オリー・パスナロフの「かつてインドネシアだった場所」の中盤で、匿名のホロツーリズムスタジオの汗だくで卑屈な広報担当に、監督がインタビューする。~ 同社のバーチャルインドネシアコースでは、ユーザーは快適な自宅にいながらインドネシアを美しく再現した空間を探索できる。~ 広報担当の背後に貼られたポスターには霧に包まれた山々、青々とした水田、水平線上の日没などが次々と表示され、「ジャワ島本来の姿をあなたに」の言葉の厚顔ぶりが面白おかしく思えてくる。~ ~ そのポスターは同ドキュメンタリーでパスナロフが抗おうと奮戦しているものをまさに体現している。~ 転用したニュースの一節、最近のインタビュー、さらには入念な分析により、監督は2041年にチタルム川で起きたナノテク災害の歴史と余波を掘り下げていく。~ 本編の終幕付近ではチタルム川の責任者を糾弾するだけでなく、我々誰もが、2040年のおぞましき試行錯誤の数々を水に流し、「復活の日」のシンプルな聖人伝的ストーリーを好む傾向にあることを指摘している。~ ~ パスナロフのレトロなセンスと、2Dでリニアな撮影スタイルは長年、批評家たちのかっこうの話題となってきたが、本作ではその情熱ゆえか、これまで培ってきた技法を圧倒的な精度で見せつけている。~ 「かつてインドネシアだった場所」を観てしまったら、もはや目をそらすことなどできない。この作品は我々に、えぐるような真実を見せつける。~ 流れを変えようとあがく中で、その流れに飲まれていったものも多いのではないかと。~ ~ 作中で最も辛辣といえそうな場面のひとつで-[データ破損]~ #ref(かつてインドネシアだった場所.png) ~ #ref(かつてインドネシアだった場所1.png) #pcomment(./コメント,pcomment,20,reply)