#author("2017-03-16T08:20:14+09:00","","") #author("2017-03-16T08:22:07+09:00","","") *コロラドスプリング [#dc4e15bc] -場所はトールネック:悪魔の渇きのすぐ上の建物。高い位置にある。~ 廃墟の中に黄色の登るポイントがあり、そこから上へ登る。~ 悪魔の渇き付近で発見 ---- >音声:~ >>世界滅亡ダイアリー、4日目。まさか~ こんな陰気な場所に、メタラージックインターナショナルの本社があったなんてな。~ ワイアットのオフィスはビルの最上階にあった。~ たとえ社内恋愛が禁止されていたとしても、ヤツは気にしない。~ >テキスト:~ ~ >>母さん、 ~ >>思い返してみると、俺のワイアット嫌いは滑稽だったな。~ 何もかもが耐えられなかった。~ ごつごつした顔、荒れた肌、常に落ち着いた声色、時代遅れのスーツ、そして何よりも頭の悪そうなカウボーイ風の名前。~ (どれだけ周りに合わせたくても、自分の子供にガンマンの名前をつけるなんてありえないね) ~ ~ >>勲章もちの戦闘機パイロットだった親父の代わりが、企業のロボットなんかで務まるのか?だから俺は徹底的に嫌がらせをした。ひどいなんてもんじゃなかった。~ 実の母親に面と向かって、金目当てなんだろうとか、ワイアットの財産にしか興味がないんだろうとか言い放った。~ もちろん式には出ず、ダメ押しで前の晩に逮捕されたりもした。~ ~ >>だけど、何年も経ってようやく、当たり前の事実に気づいた。~ ~ >>金目当てなのは当然だった。母さんじゃなく、俺のためだったからだ。~ ~ >>ワイアットが現れる前は、母さんの仕事じゃ食費と家賃にすら足りてなかった。~ 残業代が出なかった時は借金が増えるか、食べられずに飢えるかだった。~ 母さんは文字どおり家にいる余裕すらなかったけど、保育費を払ったりシッターロボを借りるなんて論外だった。~ その息子はというと不登校のコソドロで手がつけられず、中学を出る前からクスリ中毒だった。~ ~ >>自分の心配だけしていればいいなら、きっとワイアットのことは丁重にお断りしただろうと思う。母さんは辛い暮らしには慣れっこだった。~ 2037年にコルカタから出るために耐えた仕打ちに比べれば、単なる貧困なんて朝飯前だっただろう。生き延びる術を知っていたし。~ ~ >>だが息子はそうじゃなかった。~ 当たったら砕ける勢いで明後日の方向に突っ走っていた。~ ~ >>ワイアットと結婚したのは俺を救うため、そしてあいつの金によってもたらされる安定と、機会を得るためだった。~ ~ >>結果的にうまくいったわけだけど、母さんが願っていたほどすんなりではなかっただろうね。救われる前に、俺は一度死ぬ必要があった。~ ~ >>まあその話はレッドロックでするよ。 #ref(コロラドスプリング.png) ~ #ref(コロラドスプリング1.png) #pcomment(./コメント,pcomment,20,reply)