#author("2017-03-06T23:08:31+09:00","","") #author("2017-05-19T17:28:25+09:00","","") *レッドモウの記録1 [#ec687952] -場所はメリディアンの狩人の館の2階。~ 巻物~ 機械由来のインクで書かれた羊皮紙の巻物。 機械由来のインクで書かれた羊皮紙の巻物。~ ------ >レッドモウの記録~ -探求のジャディニマン、狩人の館に招聘された歴史家~ ~ 記憶が薄らいでいくにつれて、事実は架空の物語のように語られる。~ 一方で、記憶に新しい事実は、噂や伝説として瞬く間に広がっていく。~ まさしくこの現象が起きているのがレッドモウ。~ 最強のサンダージョーで、伝説として語られる機械。~ この怪物を目にし、生きて帰って来られた者は少ない。~ その中で、事実を飾り立てることなく話す者はさらに少ないだろう。~ 以上を踏まえ、本書に記すのは、この怪物が引き起こした災厄、そしてこれまでの戦いの事実のみとする。未だ誰もこの怪物を仕留められない。~ 筆を走らせているこの瞬間も、あの怪物は装甲板に陽光が当たったその瞬間から変わらない凶暴さを持ったまま、大地を闊歩していることだろう。~ ~ サン王ジランの治世18年目の初春、大水の滝付近の土地が襲撃を受けた。~ 9名の遺体が搬送され、うち8名は砲撃で損傷が激しく、1名は踏み潰されていた。~ 生き残りは誰一人としておらず、証明はされぬものの、これがレッドモウの最初の襲撃と考えられている。~ ~ サン王ジランの治世18年目の晩春、土地を襲撃した機械を調査するため、太陽の監獄から4名の狩人が派遣された。戻った狩人はいなかった。~ ほどなくして、南部が遺体が発見された。(3名は砲撃で、1名は踏みつぶされていた)。これもレッドモウの仕業だと考えられている。~ ~ サン王ジランの治世18年目の初夏、上記事件の真相究明のため、メリディアンから6名の傭兵が調査に派遣され、うち1名が戻った。(ろっ骨と鎖骨が粉砕された状態だった)。~ 彼が語ったのは、ひと噛みで人間を真っ二つにするサンダージョーだった。~ これが伝説的機械の初めての目撃証言となり、名前の由来ともなった。~ ~ サン王ジランの治世18年目の晩夏、レッドモウを仕留めるために8名がメリディアンから出発したが、誰も戻りはしなかった。~ ブラックウィングの残骸付近で6名の遺体が発見された(1名が砲撃、3名が踏みつぶし、2名は原型を留めず、1名は恐怖のためか、自分の下を飲み込んで窒息死していた)。~ ~ その秋、サン王ジランは狩人の館にレッドモウ討伐の命令を下した。~ 度重なる計画の遅れの末、冬になってようやく3名のタカとそれぞれのツグミたちが出発した。~ 生きて戻ったのは一組のみで、他の全員が死亡したことを伝えた。(2名が砲撃、1名が踏みつぶし、1名が頭部欠損)。~ 逃げ帰ってきた生存者たちはその軟弱さゆえに、生け贄に捧げられた(1名はソウトゥースに、もう1名はハヤブサたちに串刺しにされた)。~ この失敗により、館の狩人たちは伝説のサンダージョー討伐に慎重となり、勇敢なタカでさえ狩りをためらうほどになった。~ 対して、館の一員になることを夢見る者たちは、愚かな野心から、自ら進んで狩りに挑んでいった。~ ~ サン王ジランの治世19年目の夏、くしの岸壁の南で隊商が襲われ(3名砲撃、2名踏みつぶし、1名焼死)、再びレッドモウに対する関心が再燃した。~ それから討伐隊は3回派遣され、合計15名の傭兵が機械を狩ろうと試みたが、生還したのは1名のみだった。(9名砲撃、3名踏みつぶし、2名粉砕、1名は原形さえとどめなかった)。~ ~ サン王ジランの治世20年目の初春、雨水の滝からメサの導きへ向かっていた12名の兵士が怪物の襲撃を受けた。~ 生存者は1名(1名砲撃、1名踏みつぶし、10名は逃走時に引き起こした雪崩に飲み込まれた)。~ ~ サン王ジランの治世20年目の晩春には、3小隊、計34名がレッドモウ討伐に派遣された。~ 悲しいかな、途中で彼らはストーカーの襲撃を受け、生存者は4名のみとなった(24名が狙撃死、6名が爆死)。~ 当然ながら、これでレッドモウ討伐はしばらく見送られることとなった。~ ~ サン王アヴァードの治世1年目の夏、6名のオセラム族商人があの怪物に襲撃された(1名砲撃、3名踏みつぶし、1名は谷への落下死)。~ 唯一の生存者がエルサ体調にヴァンガードによる討伐を懇願したものの、要請は却下された。~ しかしその後、傭兵と、館の一員になることを熱望する狩人たちによる討伐隊が編成され、3回にわたって派遣された。~ ~ その年の秋、7名(2名砲撃、3名踏みつぶし、1名は自身の槍で転倒)。生存者1名。~ ~ 冬、9名(3名砲撃、2名踏みつぶし、2名凍傷)。生存者2名。~ ~ 春、11名(5名砲撃、1名踏みつぶし、3名崖から身投げ)生存者2名。~ ~ 最後にレッドモウが目撃されたのはサン王アヴァードの治世3年目の春。~ 館のタカ、タルカスがサンダーヘッド付近での目撃情報をもとに、単独で討伐に向かった。~ 彼のツグミ、タラナーが現場へ向かったものの、複数の銃創を受けていたタルカスの最期を看取ることしかできなかった。~ 木々をなぎ倒しながら去っていくレッドモウに、師の槍が突き刺さっていたとタラナーは証言している。~ #ref(レッドモウの記録1.png) ~ #ref(レッドモウの記録11.png) #pcomment(./コメント,pcomment,20,reply)